少し前までは、セラミドと言うと、「ヒト型セラミド」が話題になっていました。最近では、なんとこんにゃくセラミドという言葉を聞くようになりました。「こんにゃく~?効果は?」とすぐ疑問に思いますよね。更にセラミドと言うくらいだから、「保湿も抜群?」と考えてしまいますよね。そんな事を記事にしてみました。
顔のたるみ、ほうれい線に効果的なこんにゃくセラミドとは
こんにゃくセラミドとは、こんにゃく芋に含まれる植物性グルコシルセラミドのことです。セラミドとグルコース(ブドウ糖)が結合したスフィンゴ糖脂質の一種で、こんにゃく芋の他、小麦や米、トウモロコシ、大豆などに含まれています。
こんにゃく芋には小麦などに比べて7~16倍ものグルコシルセラミドが配合されているということで美容の面からも話題を集めています。
グルコシルセラミドが美容面で注目される理由としては、グルコシルセラミドは、人間の肌にも常に存在している成分だからです。セラミドがなければ人の肌は、潤いを保つことができないため、乾燥肌を改善するためにも必要不可欠なものです。
セラミドが人の肌にもたらす効果は、保湿機能を高めるだけでなくバリア機能を保持する役割もあります。グルコシルセラミドが不足してしまうと、セラミドがターンオーバーの際に生成されにくくなってしまい乾燥肌が深刻な状態になってしまう可能性があります。
肌の中に存在するセラミドは、大きく分けて7種類ありますが、その中の一つであるセラミド1の基となっているのがグルコシルセラミドとも言われています。セラミド1は、セラミド本来の役割であるバリア機能の向上だけでなく、分離している細胞の隙間をなくして肌の刺激を軽減させる働きもあります。
セラミド1が不足している場合は、角化症や魚鱗癬と呼ばれる皮膚疾患に悩まされるケースもありますし、アトピー性皮膚炎を患っておられる方は高い確率でセラミド1が不足している状態にあります。こうしたトラブルを避けるためにもしっかりと基となるグルコシルセラミドを摂取することで、乾燥肌対策、アトピー性皮膚炎や角化症の緩和、さらにはシワやシミなどの肌の老化を防いだりすることにつながります。
セラミドの種類と役割については、以下の記事を参考にして下さい。
kaotarumi-taisaku.hatenablog.com
顔のたるみ、ほうれい線改善にこんにゃくを食べればセラミドは増えるのか?
こんにゃくを食べればセラミドは増えるのかな?という疑問がわきますよね。実は、販売されているこんにゃくには、こんにゃく芋を乾燥して粉にしたタイプとこんにゃく芋をすりおろしてそのまま使う生芋タイプがあります。
このうち、植物性グルコシルセラミドが多く含まれているのは生芋こんにゃくで約半丁の100g中に。グルコシルセラミド600ug(1日に必要な量)が含まれていると言われています。しかし、生芋こんにゃくを毎日、半丁食べ続けるのは、、かなり大変なことです。
そこでグルコシルセラミドを効率よく摂取するには、生芋こんにゃくから抽出した植物性グルコシルセラミドを高濃度で配合したサプリメントからの摂取がおすすめなのです。
こんにゃくセラミド配合の化粧品は顔のたるみ、ほうれい線に効果的?
セラミドは、皮膚の一番表面にあたる角質層に存在し、この層は肌に塗った化粧品が浸透するエリアです。植物性グルコシルセラミドを高濃度で配合した化粧品を使えば、肌に浸透してセラミドを増やし、潤いをもたらしてくれます。
最近は、更に浸透度を高めるために成分をナノ化(ナノレベル粒子)にしたものや、浸透性の高いグルコマンナン(水溶性中性多糖)を主成分とした加水分解こんにゃく根を使った物などが登場しています。
このようにこんにゃくセラミドは、体の内側から肌の保湿力を高めたり、スキンケアによって肌の外側から浸透させて潤いをもたらしたりと、内外からアプローチすることで乾燥肌を改善してくれます。肌の乾燥が改善され潤いを取り戻すことで、顔のたるみ、ほうれい線の改善の効果も期待できるのです。
また、こんにゃくセラミドは、植物由来なのでアレルギー反応を危惧される方も安心して使用できる成分となっていますから、効果と安心面の両方を重視してコスメを選ばれる際にもおすすめなのです。