コラーゲンは、体内で一番多いタンパク質の一種と言われており、体中のさまざまな箇所に存在します。コラーゲンは、線維状の形で存在しており、細胞と細胞をつなぐ働きをしています。人の体は、20%がタンパク質で、その1/3はコラーゲンだと言われています。その為、コラーゲンは体にとって欠かすことができない大事なものなのです。
肌について言うと、表皮・真皮・皮下組織と3層に分かれており、その中心部分である真皮部分の70%も占める組織がコラーゲンです。その為、肌を支えるために大切な組織だと言えます。因みに、真皮にはエラスチンという弾力性に優れたたんぱく質や、プロテオグリカンという大量の水分を保つ役割の細胞もあり、コラーゲンは、それらを含む細胞と細胞をつなぎ合せているのです。
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顔のたるみケアに必要なコラーゲンが減少する原因
肌や体にとって大切なコラーゲンですが、年々減少していってしまいます。その減少の原因として考えられることに、「内的原因」、「外的原因」の2点が挙げられます。
▼内的原因
●活性酸素による酸化
呼吸をすると酸素が体中に入り込みます。すると、酸素の一部は活性酸素に変化します。この活性酸素は体内の細胞を酸化させてしまい、真皮内にあるコラーゲンなどの組織や肌にとって大切な成分を生み出す線維芽細胞にまで影響を与え、細胞の老化の原因を作ります。
●加齢
体内のコラーゲンは、10代後半から、40代をピークに年を重ねるたびに急速に減少していくことが理由の一つとして挙げられます。また、加齢とともに肌の新陳代謝が低下していくと言われますが、これは、古いコラーゲンが分解されにくくなることが原因です。
●栄養不足
たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどは、コラーゲン合成や新陳代謝を活発化させるためには大切な成分です。しかし、食事のバランスが崩れることでこれらの大切な成分が不足してしまうと肌の新陳代謝が滞ってしまいます。その結果、肌のバリア機能やターンオーバーが崩れ、健康な肌の維持ができなくなり、顔のたるみ、ほうれい線などのシワの原因となってしまいます。
▼外的要因
●紫外線
紫外線は波長の長さにより、UVA(紫外線A波)、UVB(紫外線B波)、UVC(紫外線C波)に分類されます。そのうち、UVA(紫外線A波)は、紫外線の中で最も波長が長いものです。肌の内側の真皮に到達すると、コラーゲンやエラスチンなどを傷つけ、ダメージを与えてしまうのです。
体内のあらゆる部分には、コラーゲンが存在します。そのコラーゲンが紫外線によってダメージを受けて、減少してしまうと、肌や髪、身体にも悪い影響をもたらしてしまいます。
◆紫外線の肌への影響
真皮内のコラーゲンやエラスチンが減少すると、細胞と細胞をつなぎ合わせる力が低下して、大量の水分を保持する役割のあるプロテオグリカンを保持することが困難になります。その為、肌の内側の潤い効果が低下してしまい、乾燥やハリや弾力の機能が弱まり、顔のたるみ、ほうれい線が生じてしまいます。
◆紫外線の髪への影響
体内のコラーゲンが減少するとその影響は、髪にも現れます。枝毛や切れ毛が多くなり、艶もなくなるため、老けた印象を与えるような髪質となってしまいます。
◆紫外線の体のへの影響
丈夫な骨を維持するには、カルシウムが大切というイメージがあるかと思いますが、実は、骨の25%はコラーゲンで出来ているのです。その為、コラーゲンが減少してくると、手や足の関節に痛みが生じたり、骨が折れやすくなったりします。
コラーゲンの減少は、肌への外的原因だけでなく年齢と共に減少していくことで、人体にも大きな悪影響を与えてしまうことがわかってきたのです。
年齢とともに減っていくコラーゲンは、ドリンクやサプリメント、化粧品などで補うことが大切になります。外側からコラーゲンを取り入れることで、新陳代謝が活発になるため、体内では常に新しいコラーゲンが産生され続けることになります。
顔のたるみ、ほうれい線改善の為にコラーゲン減少を食い止める方法
顔のたるみ、ほうれい線改善に必要なコラーゲン減少を食い止めるには、コラーゲンをどのように摂りいれるかという点が大切になってきます。さて、コラーゲンの取り入れ方には、どのような方法があるのでしょうか。
▼コラーゲン配合の化粧水やゲルの使用
コラーゲン配合の化粧品は、表皮の潤いを保つ効果があり、カサつき防止や肌をしっとりさせる機能があります。さらに、肌ケアで保湿対策をすることで、肌のターンオーバーも活発になるので肌の調子が整い、コラーゲンをより保持しやすい状態になります。
その為、コラーゲンが配合されていて、且つ保湿力の高い化粧品を使うことがおすすめです。
▼サプリメントやドリンクで補う
最近になって、コラーゲンのサプリメントやコラーゲンドリンクなど、身体の中からコラーゲンを摂取する商品の人気が高まっています。サプリメントやドリンクは、身体の内側から肌に潤いと弾力を与えてくれるものです。肌だけではなく、身体全体の美容と健康を支えてくれる点が魅力です。
▼コラーゲン入りの食材で補う
コラーゲンが含まれる食材は世の中に数多く存在します。例えば、豚や牛などの骨、皮や内臓、魚などに含まれています。
コラーゲンを食品から摂取すると、体内でアミノ酸に分解されます。コラーゲンを摂取した場合に、摂取した全てが体内でコラーゲンになるとは限りません。しかし、新陳代謝が活発になり、再度コラーゲン生成に役立つと考えられています。
また、一度に沢山の量を食べたとしても、体内に蓄積させておくことは出来ず、毎日継続して摂取することで段々と効果を発揮させることが出来ます。そのため、食事から摂取する場合には、コラーゲンが含まれる食材を毎日レシピに加えて取り入れることが必要になります。
ちなみに、コラーゲンが多く含まれる食材はカロリーが高いことが多いため、摂りすぎにも注意が必要になります。
顔のたるみケアに必要なコラーゲンにはサポート成分が必要
ビタミンCやコエンザイムQ10、コンドロイチンは、それぞれ肌のコラーゲン生成に必要な成分です。コラーゲンだけを摂取するのではなく、これらの成分を一緒に摂取することで、更にコラーゲン生成力が高まります。
▼ビタミンC
ビタミンCは、肌のハリを保つためのコラーゲン生成に必要な成分であるだけでなく、シミ・ソバカスの原因となるメラニンの生成をも抑制します。また、体内ではビタミンEとの相乗効果で抗酸化作用が高まり、体内の活性酸素を除去する働きもあります。
コエンザイムQ10 は、元々人間の体内に存在する補酵素の一つで、肌のターンオーバーを活発にしたり、コラーゲンを生成する線維芽細胞の活性を高めます。また、強い抗酸化作用あるため、皮膚の中の活性酸素を除去して、コラーゲン組織の老化を防ぐ働きをします。
顔のたるみ、ほうれい線改善に効果があるコラーゲン配合の化粧品やドリンク、サプリを選ぶ方法
コラーゲンには、「海洋性」と「動物性」の2種類が存在します。
▼海洋性コラーゲン
魚から抽出されるコラーゲンです。精製することで、臭みも少なく、吸収力に優れているため、一般的にサプリメントや化粧品に使用されます。また、動物性コラーゲンに比べて、アレルギーを起こしにくいと言われていて、純度が高いコラーゲンです。
▼動物性コラーゲン
豚、牛などの動物から抽出されるコラーゲンです。濃度が濃くなると臭みが出やすくなります。しかしながら熱に強く、料理の食材として手軽に取り入れやすいため、人気があります。
上記の理由から、食材から取り入れる場合には、動物性。化粧品やサプリメント・ドリンクから取り入れる場合には海洋性コラーゲンをおすすめします。
コラーゲン分子の大きさには、「大きいサイズ」「小さいサイズ」の2種類があります。一般的に、コラーゲンの分子が大きく、肌の内側まで浸透することが困難です。しかし、肌の表面にとどまってくれるので、うるおい持続の効果は期待できます。
一方、サイズの小さいコラーゲン「低分子コラーゲン」は、肌の一番外側の表皮からコラーゲンが元々存在する真皮まで浸透することができるので、長期的な効果を考えると、吸収性の高い低分子コラーゲンを選択するほうが、肌には良い影響をもたらします。
ちなみに、一般的にサイズの小さいコラーゲンは「マイクロコラーゲン」と称されて、市販されています。コラーゲンは、一日に2,000mg程失うと言われているため、コラーゲン配合量の多さを参考にして選びがちですが、吸収性を考慮すると量で選ぶのではなく、分子の大きさを考え「低分子」のコラーゲンを選ぶことが大切となります。
お肌のゴールデンタイムは夜10:00~2:00の間と言われています。その為、コラーゲンは寝る前に摂取することが効果的です。(食事での摂取を考える場合は、、カロリーも考慮しながら、夕食時に摂りいれるのがおすすめです)
しっかりコラーゲンを摂った後は、成長ホルモンが十分に分泌させるためにも質の良い睡眠をとるように心掛けることが大切です。